詩人:さみだれ
少しずつ陽は落ちていき
あなたの表情も曖昧に
つられて笑ってみたけど
あなたは頬を膨らませていた
気持ちは前のめりに
襟を引っ張られて転ばずに
世界はこんなに広いのに
目の前の石ころを気にしなきゃならない
暗くならないうちに
晩御飯の買い物を
暗くならないうちに
あなたの好きなものを作ろう
私は未来を夢見
あなたはそれをやめた
今日感じることを
明日には感じられない
夜と呼ぶには明るすぎ
あなたは瞳から光を失う
目に見えて信じられる今を
私は大事にしなきゃならない
2012/04/29 (Sun)