詩人:どるとる
未来を見通せる 望遠鏡があれば 失敗する夢なんかに全てを賭けたりしない
だけれどそんな望遠鏡があったらきっと僕じゃ絶望して命さえ投げ出してしまうかもね
ずっと考えていた色んなことを
未来を覗ける望遠鏡
過去に塗り替えられていく今の輝きが昨日をまるで違う明日に変えたように
僕も変わるかな
何かを追いかけていくように
何かをつかまえに行くように
僕は夢という逃げる獲物を追う夢見がちな獣さ
イメージしか見えないこの望遠鏡から望む未来は なんて夢とロマンにあふれているんだろうな
叶わないかもしれない夢だけどそうとは限らない夢だから
僕は追いかけて行くんだよ
輝いてしか見えない望遠鏡から望む未来はいつでも都合のいい未来を創り心さえ簡単に騙すから
たどり着いた未来と夢に見た未来を重ね合わせて見た僕は少し悲しいけれど
それでも追いかけたことに意味はあると僕は腐らずに笑うから
未来望遠鏡から望む今ある未来を僕は愛したいな
そして少しずついつか見た未来に近づけたらいいなと思うよ
君も見るのかい?
その望遠鏡は希望ばかりを映すわけじゃないけれど
精一杯きれいな未来を見るんだよ
そのために追いかける足を鍛えろ
スタートのテープ切って走り出す誰かの若い背中を僕は遠く見送るんだ。