詩人:どるとる
今、何してるの?
今、どこにいるの?
気になるよ 君のこと 君の居場所
今、ひとりなの?
今、会えるかい?
思わず声がマジで聞きたくなる
こんな孤独な夜は尚更
数えきれない淋しさと
日々膨らんでゆく焦りにも似た名前のない感情
僕を容赦なく包んでゆく闇
君と話したい
君と夜を過ごしたい
君なしじゃどんな灯りさえ暗く見えてしまうよ
だから電話する
君の声を聞きたいから
月明かりの差しこむ部屋で覚えたてのギターを爪弾く
君にも届くかな
拙い言葉の花束
愛の言葉の花束
夜はただ過ぎてゆく
朝へと向かうために
夜はただ明けていく
朝へとなるためにね
僕を追い出すように
朝になれば出かけてく
昨日の僕はもういない
だけれど昨日の淋しさは消えてない
ほらまた夜がくれば淋しさは舞い戻り
僕を淋しさの最果てへと追いやる
なんて悲しい夜だ
なんて淋しい夜だ
君がいたら 君がいれば
こんな夜も楽しく過ごせるだろうに
ただ君がいないだけで暗いだけで眠いだけの夜なのさ
ほら灯りもなんだか義務みたいに僕を照らすただの気休め
夜はそれでも過ぎてゆくよ
そしてまた朝はやってくる
それの繰り返し
行き交う時間の波
そして今日も
やってくる夜
君を想う夜
まぶたをあければ
そこにはもう
君を想ってた朝
なんて単純な生活なんだろう
淋しさはそれでも消えやしねえ。