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詩人:どるとる
改札を出て 夜空見上げて ため息ひとつ吐き出して
めずらしく真面目に考えてみたんだ 生きてゆくこととか生きている今のことを
悲しいことがあれば泣いて
楽しけりゃ笑って
そんなありふれた日々の生活の中で
地道に働いて金を稼いでまた誰もいない家に帰る
そんなことの繰り返しが死ぬまでつづくと思うとため息もでるよね
なんだかんだで この歳になって
もう引き返せない道
取り戻せないものばかり
気づけば胸に思い出があふれそうなほど築かれて
足並みがそろわないうまく立ち回れない
絵に描いたような大人になれない僕たちへ
それでいいんだよと語りかける人がいる
そしておまえはよくやったといつか自分に言えたなら
その日こそは祝杯をあげようよ
これだけ生きれたんだからあとはもう大丈夫
終わりまでこのまま歩こう
このまま生きよう。