詩人:どるとる
少し不安げに 僕はドアを開けて ため息で始まりため息で終わる今日から帰った
期待はしないよ どうせうまくいかないから
最初から決めつけて閉ざされた心 抱えて生きる僕だよ
悲しいのはわかっているつもりさ
だけれど殻を破れない 僕はいまだ雛鳥のままなんだ
迷いもためらいも捨ててあしたのドアを開けて
雨の中でも 笑っていられたらいいのにな
ためらいや弱さが邪魔をするから
遠ざかるあしたの背中 眺めて 自ら希望を失う
少し自慢げに 君はドアを開けて 恐がることもせずに当たり前のように群に紛れる
たくさんの人の中にいると なんだか誰も似通った顔で
自分が誰なのか 君は何処なのか わからなくなる
誰も誰の代わりにもなれないよ
だけど たったひとりきりの自分というものを時に見失う
気後れも何もかも捨ててあしたのドアを開けて
闇の中でも輝いていられたらいいのにな
人と自分を比べてしまうから
遠ざかる理想の背中
追いかけても もう遅い 今は届かない光だ
都合のいいノブやカギはない あしたのドアには
自分でこじ開けるすべや策を探さなきゃ あしたは永遠にこないままだ
だから、
迷いもためらいも捨ててあしたのドアを開けて
雨の中でも 笑っていられたらいいのにな
ためらいや弱さが邪魔をするから
遠ざかるあしたの背中 眺めて 自ら希望を失う
気後れも何もかも捨ててあしたのドアを開けて
闇の中でも輝いていられたらいいのにな
人と自分を比べてしまうから
遠ざかる理想の背中
追いかけても もう遅い 今は届かない光だ
それでもドアを開けるしかない僕らは
あしたという無条件に与えられる 時間を 今日もただ過ごしてる
君はそうして迎えたあしたに満足しているのかい?