詩人:是清。
煙草等噛むで/足元に氣を配らずに/樂しげに御弾きで遊ぶ/「老躯失せい」/マイフエイバリツトシングスでも観たら判るかしら/未だ視ぬ明日への恐怖/ぶつけたつて/妾にはだうしやうも無い/粉々に砕けるだけ・気難しい御空の/はかない身空を嘆いて/淋しさ紛らはせる道具ならば/幾つだつて持つてゐるだらう/贅沢な男・「妾を欲つするのなら足をお舐め」/欲しいモノは自分で掴み獲るのでせう?/さう貴方が云つた言葉よ/欲しがつて/でも/他に何も与へてやらない/十分でせう?/頬張つた互いの感情を/だう処理するかは/お互いの手腕に掛かつてゐるわ。