詩人:ひトも
ある日、『石』を拾った
その石は小さくて少し角張っていた
石は僕の心だった
大事にその石を握ってた..
大事に拳を握ってる僕を見て
誰かが何を持っているのか訊いてきた
老婆に見せると
「フンッ」と言って去ってしまった
キミに見せると
「キレイだね」と言って微笑んだ
親に見せると
何も言わず、抱きしめられた
僕は心を握ってた
すると誰かが何を持っているのか訊いてきた
老婆に見せると
ペッと唾をかけられた
キミに見せると
そっとそれにキスをした
親に見せると
石に涙がこぼれ落ちた
2011/05/15 (Sun)