詩人:花
誰かと
話をするのが面倒になってきて
誰かと
メールを打つ手が億劫になってきて
空をぼんやり見てるような見てないような
今は
悲しいとか
悔しいとか
辛いとか も特別にはなくて
ただ 右半分 スウスウと風が通る
私じゃない誰かになりたいと 思ったあの日から
何処か諦めていて
一通のメールで泣いたあの夜から
今日の日を指折り数えていたのかもしれない
お前の事が
一番好きだと言われた
あのメール
嬉しいはずの涙は
何処か悲しかった
私が求めて求めて
やまなかった言葉
今更で 今 やっとで
泣き腫らしたあの日の
自分に聴かせてあげたかった
あぁ
私 本当に好きなんだな
あぁ
私 本当に好きだったんだな
たまには
私と居て幸せだと
何処かで誰かに話して欲しかったな
小さな記念日をいくつも積み上げて
2010 6 25