詩人:中村真生子
かすれゆく記憶の街に佇む。喧噪が流れていく。さわさわと…。何かを囁くように…。その音に耳を傾ける。遠い記憶に耳を傾けるように…。けれどもう何もわからない。ひとり岸辺に残されてただ佇む。ふと友の笑顔。遠い記憶から流れてきた花のごとく…。