詩人:beet
人は 人間は同じ事を繰り返して
成長を続けてきた
ふぐを食べたら 毒だと言う事も
誰かがそれを食べて死んだから
毒だと分かった筈
一本の険しい山道
舗装されて 電気が通るまで
トンネルが掘られて
人が安心して通れるまで
いったいどれ程の時間を経て
ここまで辿り着いたんだろうか
自分達が安心して生活出来るのは
何代も何代も前からの
先人の血と汗
失敗と努力の成果の上に
成り立ち その上を歩いている
そういう意味では
人間独りで生きている訳ではない
生きたくても 生きられなかった人だって
大勢いる
だから簡単に
死ぬとか 口にしてはいけない
今まで何回も何回も
修羅場を潜り 失敗を繰り返して
知恵と度胸が付いた
でも 未だにいい気になる自分を
時には戒め 時にははげまし 生きている
まだまだ自分も 未完成だから
でも どんな時でも前を向いて
生きて行きたい
死ぬまで成長して
生きて行きたい
果たして 自分と同じ考えを持つ人
同じ価値感を共有出来る人がどれ程いるだろうか
もしいるのなら 出会って 話してみたい
そこに新たな未来が待っている
必ずいると
信じて疑わない