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[180924] 抑圧の赤い糸

詩人:緋子

面倒だからといって
心を開くのを諦めても
ゴロゴロと音を立てる雲のように
胃の中で怒りは渦巻き続けながら
雷の落とし場所を求めているよ。

口から、目から、胸から、腕から
ふとした瞬間漏れてあふれる
黒い煙のそれ。
立ち込める暗雲を、必死で押し留めようとするけれど
指先からするすると流れてしまう


隠せない
隠すのは面倒
だけどもう、私
そこにしか
自分をうまく表せないよ。


真っ赤な隙間風を通して
色んなものを詰め込んだこの脂ぎった喉の奥を、
さらっと一掃できたらな。
きっとはっとするようにして
私は目を覚ます

大人がそれをゆるさない
自分と言う未完成の大人が
私と言う未熟な子供を
黙って歩けばいいの と
すべてを制止する眼つきで威圧してる
乾いた日常に
からからの、胸の奥

涙が満ちるよりも先に
真っ赤に切り落として堕ちてしまおう

予感はさらりと煙になり、静かに消えていく

2023/05/09 (Tue)
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