詩人:どるとる
僕はきれいにはなれない
正しいことだけをできない
だから歌えない賛美歌があるんだよ
どんな花にも棘があるように
外面じゃわからない内面がある
だから君の笑顔は賛美歌と同じなんだ
きれいすぎて 信じられない
疑ってしまうよ逆さまの心
時計のない世界なら
急かされることもなく
君のその醜ささえ愛せたかもしれないね
僕ら何にも知らないままで
心の距離を近づけようとするたび
見える互いの闇に気づいて 肌を触れ合うことさえ拒んだ
さよなら さよなら
遠ざかる人の面影 揺れている
おはよう ただいま
繰り返す人の暮らし 傍らの愛
僕は汚れたままでもきれいな賛美歌を歌えるだろうか
日々に重なる 本当の心の向こう側
賛美歌という名の生き方を僕はしたいだけなのさ
白でも黒でもない灰色に輝くあなたと。