詩人:どるとる
見えないものばかり
わからないことだらけ
この世界は
解けない糸と同じ
片結びのよう
誰かの死のあとに残るもの考えたら
多分時間はかかるけど少しずつ 消えてくだろう
変わってゆくもの
変わらなきゃいけないもの
僕らは変わること
受け入れられるかな
明日の向こうで
ふと気づくといつも雨の中 これだけ生きても身ほどに心は軽い
人の中に残された
消えない思いや
消せない人の声や顔
いつまでも
ぬくもりの傍にそっと咲いている面影
雨に濡れるために生まれてきたように
悲しみをその身に抱いて散ってゆく雨季の花
見えないものがある
わからないこともある
この世界は
鏡合わせのよう
映し世の夢
誰かの産声がする
今日も僕の知らない場所で誰かが生まれたんだな いつか終わる命宿して
変わらないもの
そのままでもいいもの
僕らは変わらない
昨日と今日ほど大して違わないように
ふと見上げると星が瞬いて そのひとつに世界の明日を願うんだ
なんでもない景色に
咲いた幸せな毎日
その中にある深い愛
どこまでも
終わらないエンドロールの彼方の光
雨に濡れるためだけに生きてるんじゃない
悲しみさえ振りほどいて定めを越える雨季の花
見えざるものも
わからないままのものも全て僕の瞳の裏の世界に通ずる小さな歯がゆさを残して
遠く揺れる新しい光に手を伸ばせば明日はそこに生まれる
なんでもない景色に
咲いた幸せな毎日
その中にある深い愛
どこまでも
終わらないエンドロールの彼方の光
雨に濡れるためだけに生きてるんじゃない
悲しみさえ振りほどいて定めを越える雨季の花
己の咲いた世界の境遇や運命じゃない
どう咲くか それひとつで明日は変わる
そんな強い花になりたい
そんなふうに生きれたら何かが変わるかな。