詩人:どるとる
あまりに深く 愛しすぎた
あまりに深く 刻みすぎた
忘れてしまうにはあまりにも 惜しく
美しすぎる思い出
畳の上 ビー玉とビー玉転がして
戯れに遊ぶあの夕暮れのこと
田舎には何もなくて日々がゆっくり流れて
時間は都会ほどせわしなく感じない
ああ 夏の花火
冬は雪合戦
雪だるまをつくった
秋には山菜とり
春はお花見
ビー玉ひとつ 転がるように こみ上げる懐かしいあの笑顔
なんだかあまりにも遠くて忘れていた あの笑顔
ほら今もちゃんと
ここにあったんだね
消えないで。
2013/02/09 (Sat)