詩人:どるとる
僕は今 約束しよう
世界でただひとりの君に
いつか 君を迎えに行くよ 長い長い時をこえてさなぎから孵って立派な蝶になったら飛んでゆくからと
あの日の空は心も燃えてしまいそうな茜色だったね
またこんな茜色の空の下で会えるといいななんて僕はつぶやいた
約束とは叶えるためにあるものだと叶わなくても信じよう
死ぬまではわからないから
また会える いつか会える 約束を信じよう
今 燃えるような茜色の空の下で僕は君を思うよ
あの日の約束 今は叶わなくてもきっと無意味なんかじゃなかったって思うから
君と僕の約束はあの日たしかに交わされたから
ただ未来に向かうどこかでその約束がどうでもよくなるほどの出会いをしたから君は僕から離れてそして消えたんだろう
間違いじゃないさ
今 約束の空の下で
僕は待ってる
それでもあの日の君を
涙で心を濡らして
いつ君が来てもいいようにとびきりの笑顔で待ってる
見上げた空は悲しいほど綺麗な茜色
これだけものがそろってるのにただ君だけがいなくて
君がいなくちゃこんな景色もすばらしすぎるタイミングも無意味だね
それでも待ってる僕はばかだろうか
今 約束の空の下叶うこともない約束とわかりきった上で待ってるんだ
あの日の君のあの笑顔を…
物語は終わらない
永遠の夕暮れを望む僕がここにいるかぎり
約束の空の下で僕は何度でも待ち続ける。