詩人:さみだれ
男の子は帰ってこないオレンジの服を着ていたのそれは澄んだ瞳で世界を旅したいと言っていたおかしいね気持ちは雲の上を飛んでいるのに渡り鳥みたいに楽しそうなのに女の子はいつの頃だって青い靴を履いていたよこれひとつで世界は変わるとアスファルトの上を滑っていたおかしいね気持ちはじっと座っているのに円の中で座っているのに世界が僕に旅させてはくれないし君がそこにいても世界は変わらないし世界はじっとしているあなたが歩くまでは