詩人:どるとる
熟す時を待てない
僕の恋は
君を少し
苛立たせた
まだ少し寒い
駅のホーム
今日も気持ちを
伝えられず
手を振った
改札を出ると
まん丸い月が
夜空に浮かんでた
なんとなく
離れると寂しくて
なんとなく
寄り添うと
近すぎて息苦しい
さよならの駅まで
僕らを乗せた電車は
少しずつ少しずつ
向かって行くよ
さよならの駅までは
あとどれくらいで着いてしまうのかな
寝たふりしていても
たどり着いてしまうよ
閉まるドア
遠ざかる君
別れの言葉もないままに
ああ僕の人生から君が消えていく
さよならも言えなかった
ゴメンネも言えなかった
ありがとうも言えなかった。