詩人:どるとる
テーブルの上に
並んだ夕飯
今日もぜんぶ
平らげられず
半分以上残してしまった
悲しいこと
うれしいこと
暮らしの隅々まで
行き渡るさみしさが
切なさが漂うよ
間違いだらけの日々
穴ぼこだらけの心
油断してばかりだ
だけど愛に溢れてる
暮らしに暮らしが覆い被さって
また暮らしに暮らしが積み重なって
そうやってずっと繰り返してきた
暮らしと暮らしの先で今日も
暮らしを続けてる 何か意味があるのなら
そのこと全てに意味がある
ほら笑う君の顔が
その答えを伝える
ほらたまに笑うと
こんなにもまぶしい
君の顔に気づく
テーブルの上に
並んだ朝ご飯
例えばぜんぶ
平らげられなくても
気にするな 傷を残して人は人となる
暮らしはそうして
続くのだ
イメージの向こう側へもゆける
心地よい場面の中
ありふれた景色の向こう 笑ってる君と僕の輪郭をなぞる幸せが届けるよ
無理してまでも生きる意味やわけをなんとなく君に伝える
ほら笑う君の顔が
その答えを伝える
ほらたまに泣くと
こんなにも素直だ
君のことが好きになる
君の心が見えてくる。