詩人:高級スプーン
陽の光
この眼に
視えてくると
朝って言うんだ
へぇそうなんだ
この時間はダメだ
何を言っても
飲み込まれてしまう
こんな時に限って
君は実家に帰ってる
大変だなんて知らないで
今頃スヤスヤ眠ってる
それで良いのか
その方が良いかな
ループする
寄生する
奇声は規制して
麻痺しちまって
度が過ぎそうになる度
ベランダに出て
外の風に当たってさ
ここ都会でだって
新鮮な空気を
吸ってやって
夜も白んできた
悪い意味で気持ちも
明るくなってくる狂う
参ったな
五十歩百歩後退さって
部屋は夜へと逆戻り
カーテンはもう開かない
光を遮断するタイプだから
効率よく廃れていく
分かるようん
よく分かるよ
跳ね上がった分だけ
ひどい暗さだ
お前蛍光灯なんだろ
照らしてくれよ
さっきから全然
当たってないから
避けんなよ
ざけんなよって
いつの時代だ
今はもう昔
未だ閉じたまんま
夜はこれからが
本番らしいから
携帯の電源を切った
君が居なくて
本当に良かった
そう思いたいね