詩人:しゅんすけ
明日はまだ来ない
今日はまだ終わらない
どんなに苦痛に満ちた今日も
明日の朝日は癒してくれるはずだ
年老いて病の床に伏した男はそう言った
明日が来てしまう
また空っぽの明日が
何もないアタシの中の最後の雫を
一欠片も残さない様に
高校生から体を売ってきた三十路の女がそう言った
宿題やってない
友達がいない
仕事行きたくない
明日はデート
再検査ってなんだろ
姑とかさいあく
明日もまたこの子に会えますように
それぞれの思いが渦巻く朝が
当たり前の朝が
ナンのヘンテツもないいつも通りの朝が来る
朝が来る
朝が来る