詩人:しゅんすけ
私が少年だったころ
世間とか言う得体の知れないものは就職氷河期とか言っていた
切れる18才と同じく18才だった私は切れる理由を探すために街に出た
賢いとかバカだとか
他人の評価でしかないことのために真剣になるのがバカらしく感じてもいた
恥ずかしい過去ではあるがそれらがかっこいいとさえ思っていた
結局就職は一回しかしなかったが人の親になってそれなりに平和に暮らしている
正直な話、社会とか、世間とか、世界とか、そういう実態のないものを刷り込まれて
心底それに怯えていた
恨むわけじゃない、ただ、頭が悪かったのだろう
なるべく小さな幸せとなるべく小さな不幸せ
なるべくいっぱい集めよう
なんて真剣に歌った時には気づかなかった事が
ほんとはちゃんとした幸せで
そんなくそつまんないもんなんだって事が
最近は妙に笑えたりもする
そんなもんかねえ
人生って