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詩人:チェシャ猫
気付けば差し出すそのの掌には
小さな雪の欠片が舞い落ちて
あわてて握りしめた手
開いたそのときには君はいなくて・・・。。
あの頃の二人ただ肩寄せ合って
降り積もる雪の中キスをした・・・
あの時の二人はもう遠い季節の二人で
白い雪と暗闇は
あの頃の二人の輪郭そっとぼかしていく
もし今この白い景色の向こうに
こことは違う時間の流れる国があったとして・・・
そこは何でも願いが叶う場所だとしても
多分僕は何も望むものなんてなくて
それでも一つだけ
涙の色を教えて・・・。。
僕等
魔法のホウキに乗って空を飛び
月のイスに腰掛けてこの雪見下ろしたなら・・・
きっとそれは幸せの色で
僕らの中にまたそっと舞い散るだろう・・・