詩人:如月。
森のなかに暗号化された詩と
記憶向こうの情景と
鳥と魚の未来図と
流星の悲しみ溶かした
言いようのない音階と
あの人が
絶叫する
詩のなかで
何回も幾度も死に
その度
僕が哀しんだとて
ねえ あなた
勘違いしないでよ
その姿
見せたのは
あなたでしょう?
と
解かれた暗号
返事する
過去という未来に
タイムカプセル
時計ちくたくと
生きていた
生きている
タイムカプセルの中で
過去が未来で
現在だった頃
それは今だって
この空間はタイムカプセルと変わり
ちくたくと鳴る時計
生きている時
刻む
誤魔化し自身に嘘列べ
寝て起きていると
幾度も死にたくなるのだと