詩人:村和緒
バイクが太陽に溶けて
マーガリンとなり
食パンに塗られる
海が太陽に溶けて行く
ランボーが永遠を夢想した様に
全ての海を太陽が吸収した時
血だ真っ赤な血が「ま」の文字に彩られて
顔が白く
ヘルメットを出ている
唇が突き出て
ドイツ語のウムラウトを発音しそうな程に
唇はもはやくちばしの様に突き出て
私の記憶を底からせり出させる
ああ無駄のない自然よ
御身女体、またの名をマリア
或いは月の神ディアナ
ダイアナと遊ぶアンに私は食指を伸ばす所で
この詩を擱筆(書き終える)する事にしよう
2012/08/04 (Sat)