詩人:綾
君がくれた消しゴム今も机の引き出しの中小さな恋の昔話君がベランダに行けば友達つれてさりげなくそばに行こうとしてた君が誰を好きか誰が君を好きか夏の廊下を伝って届いた噂に気をもんだりしたおはようとばいばいだけで精一杯だった15の頃君を見つけるのが得意だった片思いの話毎日同じ制服を着て決まった席について時間割りに沿ってそんな教室の隙間にある密かな恋の昔話半分くれた消しゴム今も机の引き出しの中あの日々の宝物小さな恋の昔話