詩人:亞利芻
ボクに風はあたらない
それくらい
たくさんの人たちに囲まれて
ボクは息ができなくなる
助けて
ってね
大声を出したら
みんな笑うんだ
どうしたの?ってね
とっても優しい人たちの
あの目がこわいの
信じることを知らないなんて
かわいそうだよって
誰かが言ってた
ボクはどうだろう
たまにね
ほんとうにたまにだよ
裏切られてもいいかなぁ
って人に出会える
ようやくボクは息をするの
馬鹿だなって
優しい人たちがボクを笑うんだ
どいてよ
言ってしまった
冷たい風がサクサクボクを切る
気持ちいい
今ボクは心からそう思うんだ