詩人:快感じゃがー
霞んでいるのは
世界なの?
それとも私なの?
そうして
鍵は掛けられた
ただ
それだけのことに
はぐれてしまった二人
あなたが
名前を忘れたのよ
この花の本当の名前
本当の色
真実を摘み取って
細い糸に
血液
いま、赤くただれた
もしこの雪が
いつか溶けるのなら
あの日の
痛みは
何処へ行ってしまうの?
大人に成った
心
道は酷く険しくて。
睡り草は
鳴きそうなの
もっと水を、もっと光を
あなたが
救いだと
信じていた夜
そうして
夢から
目覚めてしまった
ルージュは強く
やっぱり
狡いわ...。
灰汁に呑まれた
誰かの小言