詩人:Ray
張り詰めた糸が
プチンと切れた.
幸せになるために
あなたを好きになったわけじゃないのに
いつからか あたしは
出口のない迷路にはまり
『幸福』を求めて
彷徨うようになった.
好きでいられれば
それだけで幸せだと思ってたあたしは
今はもういなくて
あなたとじゃ幸せは得られないことを知り
いつからか
この迷路から脱け出す方法を
必死で探すようになった.
こんなに好きだって思う気持ちが
まさかこんなふうに
自分を苦しめることになるなんて
迷路の入口に立ったときのあたしには
思いもよらない未来だった.
迷路に居ても
いつか必ず出口は見えて
そこではあなたが
あたしを迎え入れてくれる.
そう信じて
今までずっと
あたしは出口が見えてくるのを待ってた。
だけど
迷路は
ずっと迷路で
出口なんかどこにも無いことに気付いた今
『それでもいい』と
あなたを思い続けることが
あたしにはできない。
誰か 助けて。
もう
こんな迷路は
嫌。