詩人:山崎 登重雄
独り子のようにソワソワと在りて
母の帰りを待つ少年の様似
敬謙な異教徒の忠誠の姿と
聖夜を迎える童心も兼ね備う
刻々と来たる素晴らしい日
この草臥れた世迷い者なれど
誰よりも杯を高々と掲げて
ありがとうありがとうと祝う
わが月を 過ぎて迎える 君が月 白酒捧げ 祝う女月よ
朝日の如く君が才と美は満ちて
うっとりと眺め入るだろう
そして同時に味わう定め
届かぬ彼方に沈む現実と闇の訪れ
しかし闇にも月の輝くを知り
満座の星の煌めくを知る
君を世界に光と闇は営み
奏でる旋律の美しさを重ね知る
迎え月 桃香乙女の 祝い月 君は色付き 僕は頬付き