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[182831] 余韻

詩人:どるとる


なんとなく 暮れていく
今日という1日がここにある
さよならと言う人もいない僕には
さよならの悲しささえわからない
ただまたひとつ何かが自分から
消えていったようなそんな気がした
終わりの始まり また始まりまた終わる
余韻は残るよ だけど今日は過ぎれば影も形もないね
わけもなく 泣いている孤独には慣れないのです
涙の川がさらさらと流れていく

見送る僕は岸辺を離れる舟の上
ただまたひとつ時間が消えた
ただの数秒数分さえ惜しいのに
失っては手にする 手にしては失うもの
余韻はつづくよ 痛みは消えても 記憶からは消えない
終わりの始まり また始まりまた終わる
余韻は残るよ だけど今日は過ぎれば影も形もないね
今日と似たような今日があるけれど
今日は今日じゃない
今日という明日だ

だからこの余韻はまた僕を昨日と同じ涙で包む 言葉さえ沈んで 僕は空っぽさ。

2013/09/22 (Sun)
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