詩人:快感じゃがー
誰かが、
それを自由だと言っても
当人が枷と感じたなら
無駄な事なんだよ
「空は重い」と、
あの鳥は言ったんだ
そして、
籠の中の鸚鵡は
ただ、同じ台詞を繰り返すのみだ
きっと
外から眺めているから
幸福だと思うのだろう
ああ
彼は幸せそうだ
なんて
勘違いするのだろう
中は意外にも寒かったと
気づくのは
足を踏み入れたとき。
そして
地獄も天国の装いを
していることを知る
誰が、何を考えてるかなんて
周りにはちっとも
解からないんだよ
自分の心や痛み、なんて
どんなに伝えようと試みたって
当人にしか
解かれないんだよ
『ゴッホの生涯』の
66・7頁に
それは書いてある