詩人:Ray
いま
『あなた』のいない
あたしのなか
このまま
あなたに会っても
なにも感じずに
なにを想うことなく
ただ
『あなた』がいる輪のなかで
いっしょに笑っていられたらいいなと思った
あなたが誰といっしょでも
誰と仲が良くても
どんな話をしても
なにも動じずに
一友人として
そのままのかたちで
受けとめられたらいいなと思った
だって
もとはそうだったんだから
ただの ともだち
ただ 同じ学校で
ただ 授業がいっしょなだけ
あなたとあたし
それぞれにそれぞれの生活があって
お互いあんまり関係なくて
お互いそれぞれに
想う人がほかにいて
全然遠くて
たまに深く話したりするくらいで
基本的には
あんまり2人は関係なくて・・・
そんなふうになったとき
あたしの感情が
なにも叫んだり
わめいたり 泣いたりすることがなければ
どんなにいいかと思った
まるで
春の記憶を消し去ったかのように
遠くはなれた
『あたし』でいられたならいいと思った
もう
あなたに恋はしたくないんだ・・・。