詩人:どるとる
僕らはそっと繋いでた手を離して
画面の端に消えてく
つまらないラブストーリーの登場人物さ
木の葉の雨の降る
並木道を歩けば
少し肌寒い秋風が頬をくすぐるだろう
互いの見えない暮らしの向こう側
君は幸せにやってるだろうか
ため息ばかりが心の窓ガラス曇らせる
イチョウ色鮮やかに 染まる季節なのに
僕らの恋は 色あせてくばかりで悲しい
たとえばもっと優しい言葉知っていたら
僕らはもう少し この手を繋いでいられたのかな
秋風が さらった木の葉 偶然が連れてきたつかの間のロマンス
僕らはずっと見つめているんだ
何も映ってない画面を
他人のふりで泣いたりしている
映画館までの道のりを埋め尽くしてる
木の葉の絨毯 もうすぐ冬が来るね
そしたらこの手はかじかんでしまうよ
手袋やコートで寒さ凌いでも
心だけは着込むことは出来ないね
子供でさえも謝ることを知ってるのに
大人の僕らはつまらない意地を張ってる
会えない日々を編み物のように紡いで
募ってく寂しさを全部さらけ出してしまえたら
ふゅるり 木枯らしが空気をふるわせる 僕は独りぼっちさ
イチョウ色鮮やかに 染まる季節なのに
僕らの恋は 色あせてくばかりで悲しい
たとえばもっと優しい言葉知っていたら
僕らはもう少し この手を繋いでいられたのかな
秋風が さらった木の葉 偶然が連れてきたつかの間のロマンス。