詩人:どるとる
将棋盤でふんぞり返る王将 玉将 守り固めた兵角と飛車が 睨みをきかせて 桂馬と香車はただ黙って出番を待つ歩は一歩ずつ一歩ずつ前へ進むとってとられてはいまた復活まるで 捨て駒 それでも前進懐へ飛び込めば金になる努力の駒さ 僕は歩のようになりたいそして人生の詰みまで歩は進む一歩また一歩とマスを埋める地道な駒さ 僕は歩のように生きたい焦らず騒がず あわてずに 歩は進む。