詩人:どるとる
魂を洗い清めて旅立ってゆく人の影が揺れ全ての罪や過ちを洗い流すような雨が街に降る君はゆくだろう僕より先へ先へとさよならも言わないで言わせないで送り火消えた闇の中に愛を囁こうとした唇にそっと冷たい指をあてて 流れてしまう時を静かに 君は笑って見送った僕は過ぎたあの季節を今思い出しながらそっと手を振ったよそして君が消えたらさよならを灯した笑顔という送り火悲しみを強さに変えたんだ。