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[176310] ベルリンの壁のよに

詩人:さらら

 



僕たちは
狭い時の地を
よく歩いた


そこだけの価値観に
時に捕われ


その狭い時の地を
迷路としてしまい


迷いスタート地に戻り


見上げれば

鳥はその上を飛ぶ


迷路の壁向こう

時に水の音 聴こえ

魚泳ぐ


星と月の夜


どこか離れた方角から
祭りの音



見上げれば


太陽と月と星と


青空と風と雲



在る日

雨降り

いつしか雪と変わる


迷路の時の地に

僕たちに

雪 落ちて来て

感覚さえ途切れたよに



春先に


迷路の壁 誰か叩き割る


ベルリンの壁みたく


割れた向こう先の景


風の中 ただ走り抜け



答えは 迷路を抜け出したという事


以前より痩せこけた
君の心は


以前より背が高く

見晴らす視界位置も


違う心の背丈
















2012/05/15 (Tue)
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