詩人:さらら
僕たちは
狭い時の地を
よく歩いた
そこだけの価値観に
時に捕われ
その狭い時の地を
迷路としてしまい
迷いスタート地に戻り
見上げれば
鳥はその上を飛ぶ
迷路の壁向こう
時に水の音 聴こえ
魚泳ぐ
星と月の夜
どこか離れた方角から
祭りの音
見上げれば
太陽と月と星と
青空と風と雲
在る日
雨降り
いつしか雪と変わる
迷路の時の地に
僕たちに
雪 落ちて来て
感覚さえ途切れたよに
春先に
迷路の壁 誰か叩き割る
ベルリンの壁みたく
割れた向こう先の景
風の中 ただ走り抜け
答えは 迷路を抜け出したという事
以前より痩せこけた
君の心は
以前より背が高く
見晴らす視界位置も
違う心の背丈