詩人:凪都
音符を紡ぎだす唇陽気に軽快にテンポよく青すぎる空の下であの女の子は花が笑っていると言う草がささやいていると言う早鐘を打つ心より早く駆け出す体に追い打ちの南風ヒラヒラはためく朱色のスカートの眩しいことと言ったら一つにまとめた長い黒髪をゴムで縛り付けておくのもためらうほどの空模様の下あの子は草原の海を掻き分け走っていく手のひらより小さくならぬようこっちも頼むよ南風