詩人:シア
ボクと君の家はとても近い。
いつも、窓から見える君の家を見て、
あぁ、あそこで息してるんだなって
思ってた。
今日の帰り道、
君に会えないかなって、少しだけ期待して
君の家の前を通ったら、君がいた。
ホントにいると思ってなくて、
傘に隠れてうつむいて、
きずかないフリをして通り過ぎようとしたボクに、君は声をかけてくれて。
今貸そうか?
君はこの本を、
いろんな女の子に
貸してるみたいだけど、
きっと
家から直接借りたのは、
ボクが初めて。
また期待して、
君の家の前を通るよ