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[100324] 畜猫談(1)

詩人:ワタナー

私は猫が嫌いだ

あの泣き声 鋭い目 研ぎ澄まされた爪
内に隠した禍々しい狂気
可愛い等と抜かす輩の気が知れない

私の家の近所には猫が多い
それゆえ私が近所に散歩しに行く時は細心の注意を払う
いつ何処から襲ってくるか分からない
散歩は常に命懸けなのだ

運悪く猫と出くわしてしまったら
その時は笑顔を作り敵意がないことを示したほうが良い
下手に刺激して怒らせてしまったら大変なことになる

この間も友人が猫を怒らせて顔を引っ掻かれたと言っていた
その時はそれだけで済んだのだが
下手をしたらあの研ぎ澄まされた爪で首を切られかねない

そこで私は散歩の時に煮干を持ち歩くことにしている
猫に出会ったら与えるのだ
そうすれば猫に嫌われることもなく安心して散歩が出来るのだ

だが予想もしなかったことが起きた
私が散歩しているうちに猫がなついてしまったのだ
後ろからぞろぞろと猫共が付いて来る
足音もなく忍び寄ってくる
いつ襲われるかとハラハラしながら散歩をする
こんな事になろうとはだれが予想できただろうか?

・・・つづく

2007/04/16 (Mon)
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