詩人:Ray
手をのばす先には
いったいだれが
いてくれるだろう?
ずっとずっと待ち続けたいつもの空の下、
寂しいからじゃなくて
あなただけにのばした
あたしの手は
あなたの手につながることなく
やがて疲れ果て、
その手をおろした。
いままで
あなたがいたから
寂しくなんてなかったのに
手をのばしても
だれもいないことに気づいたとたん
あたしのなかは
いつでも泣いてた.
いまになって
『寂しい』と言うことができれば
この思いは解消されるの??
おとなになりたくて
こどものままではいたくないから
そんなふうに
素直になれないあたしがいる.
ほんとうはきっと
『寂しい』んだよ.
ねぇ
だれが
この手を受けとめてくれますか?