詩人:放射能]
細く短く生きよう
病弱な俺と
欠点が足を引っ張る
泣き言は言わないんだ
命を削ってでも
ぜんぶ持ち上げてやる
この広い世界で
ひと一人分の視野で
まだ倒れるな
いつも負けるなよ
油断しちゃいけないぜ
そんな世の中に
哀しい競争にしたのは
いつも大人達だ
漫画やドラマのように
ひとりずつ
敵は出てきてくれない
生き急げ 呼吸乱し
振り向くな
いや 振り向けない
余裕ないし
きっと恨まれてる
前だけを見つめなきゃ
都合のいい言葉で
自分に暗示かけなきゃ
前向きに ひたむきに
これで正しい
でも思う
正しく生きるために
俺は生まれたのか
立ち止まれ
後ろを振り返れ
少なくとも
反省はできるはずだ
息も整えて
自覚ない悪に敗れるな
まだ壊れるなよ
俺の命
学業を優先しては
やさしさは得られない
ふりしぼれ 短距離だ
ラストスパートに
なるだろう
あとすこしで
ゆっくり休めるぜ
忘れるな
物じゃなく人を
気持ちを 心を
ひとりよがりばかりの
世の中で