詩人:甘味亭 真朱麻呂
目を閉じれば見えてくる
あの日の挫折も恥じらいも
すべてが懐かしい思い出として思い返せる
伝えられなかった
君への愛してるも
届かなかった
夢見ていた理想も
時の流れにのまれて消えていった
薄れゆく記憶の彼方に
吐き出した切なげなため息に
そっと薄笑いを浮かべて
今ある幸せをポッケにすかさず押し込む
君だけは失いたくないから
今までの失ったものが多すぎたから
君だけは失うわけにはいかないから
僕は息苦しさ
胸くそ悪いすべての嫌々を深呼吸の一息でゆっくりと吐き出した。