詩人:快感じゃがー
また、苛まれる
魘される
罵られた日の
世界は、
酷く冷たく
乾いた空気が
言葉
引き千切る
咲かねばならず
「いま、
咲かねばならず。」
蕾の傷は、
雨に傷んで
些細な声でさえ
見落としそうだ
けれど
冬は去り、春が来る
当然のこと
そして
その度に
人肌恋しく
今もまだ、
何かを求めてしまう
孤独
椿の赤々しさ
ねじ花
独り善がり
揺れる影、
そっと
身を預け
人肌恋しく
今もまだ、
何かを求めている
「咲かねばならぬ。」
その営みは、
幾度となく
繰り返されてゆくのだ
あゝ御覧
冬は去り、春が来る
此処にある
体温を
無視したままで
例えば
きみのそれ
わたしに流るる
血液だと
したならば
その心は
きっと
熱く
燃え盛って
語呂合わせの恋
すら
乱れ咲いて
なお
愛しいと
その言葉に
尽きて
望めるだろうに