詩人:猫の影
輪郭が崩壊していく何がみえていたのだろう輪郭が溶解していく何が入っていたのだろう闇の中へ意識が飲み込まれていくどうせなら焼き尽くされたい闇の中へ組織が組み込まれていくどうせなら食い尽くされたい望みは叶うというアイロニーその隘路にはなにも見つけられやしなかったなにも手には入りはしなかった手からこぼれ落ちた吐瀉物なんの役にも立たないのだジョークでもなんでもないラインが曖昧なのだそうなのだ