詩人:どるとる
寂しさは風 僕の胸を吹き抜けてゆく
ぽっかりあいた穴 埋まらない穴
ずっとつきまとう悲しみは この頬を
伝ったまま そのまんま 変わらない
暮らしの中に 寄り添いながら 眠る 眠る
バスの後ろの座席 振り向けば遠ざかる景色
そこから見えるやさしい闇に微笑んで
今日はこれでおしまいって 眠るのさ
手を振った そのまんま 変わらない
表情の中に 笑顔を書き足し生きる 生きる
たとえば 人生は そんなんで いいのさ
堅く考えないで 描き方は自由自在
決まりなんて あるようでないのさ
ずっとつきまとう悲しみは この頬を
伝ったまま そのまんま 変わらない
暮らしの中に 寄り添いながら 眠る 眠る
寂しさは風 僕の横を吹き抜けてゆく
悲しみはもうないよ ない。