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[183992] 冬のよこがお

詩人:どるとる


今日の悲しみは 明日の喜び
明日の喜びは いつかの悲しみ

笑った顔が 誰かに似て 愛しくて かわいくて
なぜだか 抱きしめた

雪の降った朝は どこか心透き通って
誰にでも 優しく 出来そうな気がする

手のひらを 空に
伸ばして
舞い降りる 雪のかけらを そっと
包み込めば

伝わる冷たさが冬をおしえてくれる

まだ夜明けには遠い道を歩けば
誰かが 置き忘れた面影に出会う

何ひとつ 確かなものなんてないのに
それでもかけがえのないものがひとつあれば

真っ白に 染まった街並みは どこまでも
ただ 単純なんだ 僕は目を閉じる

誰かがつけた足跡を辿れば 誰かの思いに到達する
巧妙な言葉なんていらない

「ああ冬だ」
それだけで 僕にはすべて見える

手のひらを 空に
伸ばして
舞い降りる 雪のかけらを そっと
包み込めば

伝わる冷たさが冬をおしえてくれる

時折 覗かせる 冬の横顔が 優しく

心を洗う。

2014/02/11 (Tue)
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