詩人:恭ノ字
午後11時 電車の中きっと、今日もよく汗水流して働いた、家族の為に働いた、きっと明日も朝早いのに。だが、しかしこれが、あの子の重さなら。これが、あの子の寝息なら。香るのが、あの子のシャンプーの香りなら。僕は傾く右肩に少し苦笑いを覚えながら、左上の中吊りに眼を凝らす。心地は良くないぜ。だか、しかし、オッサン、明日も頑張りや!