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詩人:菊
降り注ぐ偽造に埋もれ
かじかんだ指先で撫でてみれば
貼り付く欠けた結晶が
透ける瞬間に悲痛を叫ぶ
お前はまだ気付かないのか…
耳を塞げば反響して鳴り響く
消される足跡達
繰り返す事も知れずに
震えた身体はまた
同じ道筋 辿り続ける
吹雪く波へと呑み込まれていく
何もかもを隠し固めて
虚像のベールを切り裂くきっかけは
凍る涙が描く ひび割れた世界
真実はいつも誰かが血を流し
犠牲を払って手に入れた物は
今に壊れる永遠だろう
割れない雲に覆われ閉ざされた
冷たい偽りへ その手を振りかざせ
虚像のベールを切り裂くきっかけは
凍る涙が描く ひび割れた世界
真実はいつも誰かが血を流し
犠牲を払って手に入れた物は
既に壊れた永遠だろう