詩人:珊瑚
君の姿
君の声
君の名前でさえも
見る度
聞く度に
苦しく
切なく
愛しい
気持ちになるのは
なぜ?
それはきっと……
まだ君のことが
「好き」って
ことなんだね――
茶色がかった細い髪
大きな瞳
少し歯並びの悪い口
私とあまり変わらない身長
細い手足
無邪気に笑うその笑顔…
女の子みたいなかわいい君の
すべてが……
すべてが好きでした
言い表せない程に
膨らんだこの気持ちを
もう君に伝えることはないだろう
でも
こんなにあたたかい気持ちを
知ることができて
それだけで
私は君に出会えて
本当によかったと思うよ
好きな人には幸せになってもらいたいとか
そんなお利口なことは言えないけど
これだけは言える
ありがとう
そして
さようなら
――大好きな人