詩人:一羽鳩
貴方のことを愛しています。
相も変わらず同じ世に。
貴方の想いを受けとめようと、
されど想いは多すぎて、
されど想いは重すぎて、
器は壊れてしまったわ。
中身は零れてしまったわ。
零れてしまうことが恐ろしく、
壊れてしまうことが恐ろしく、
私は其処から逃げ出した。
置いてきてしまった貴方。
ひとりぼっちで隅に寄り、覗く私の影をみる。
自分勝手でごめんなさいね。
貴方のことを愛しています。
相も変わらず同じ夜に。
されど私は人のもの。
貴方の元へはもう寄れないの。
2006/08/29 (Tue)